レザーカットのデザイン:収納ボックス

目標


デザイン物:小型収納ボックス
特徴:スタイリッシュな開閉機構。開いた際、ボックスの底が上昇する。



完成品





部分の部品において寸法設計に問題があったため、強度が不足している箇所があります。
そのため、設計の目標を完全に満たすことができませんでした(内部の昇降構造の強度不足)。

開閉演示



Fusion最終ファイル






制作過程


第1週の進捗

今週は、デザインする物品を決定し、参考資料を基に一部の構造実現方法を考えました。


デザイン物品の初期構想と決定



開閉機構のデザイン

デザイン案1:

六角形の開閉機構



参考資料(中国語注意): 圆形旋转门储物箱的制作过程
メモ:
具体的なサイズ調整が難しく、スライドの角度が定まらない。
開閉部分が広く、底の上昇機構と連動させるのが難しい。

デザイン案2:


五角形の回転開閉機構


参考資料(中国語注意): 转动开合机构
メモ:
六角形の方が好みだが、五角形の不規則な開口部がより美しく見える(多分)。

第2週の進捗


今週から基本構造を確定し、各部品の設計に着手しました。


昇降構造のデザイン:


初めは歯車駆動を用いた設計を考えていましたが、実現が複雑で影響を受けやすいため断念しました。
次に、内部構造にスライド機構を追加して昇降を実現することを考えましたが、設計が複雑で素材の制限があるため、無駄が多いと判断しました。
最終的には、ロープを使用して回転部分と昇降部分をリンクし、昇降の連動を実現することにしました。
耐久性にやや不安があるものの、素材とスペースの節約が可能です。


回転軸のデザイン:


開閉構造に回転軸が必要なため、回転用の円柱体を作る必要があります。
3Dプリントを専用で行うのはやや無駄があると感じ、日用品に目を向けました。
箸、爪楊枝、綿棒の中から選定を行い、ボックスのサイズを考慮して爪楊枝か綿棒を候補としています。


部品のデザイン:



ボックス表面:


リンク軸:


ハンドル




第3週の進捗


今週から設計ファイルを完成させ、実現に着手しました。


1. 既製品の選定


100円ショップで竹串、竹箸、爪楊枝を購入し、長さと強度を考慮して
竹串を回転軸として採用しました。
その後、設計図に寸法を明確に記載しました。



2. 設計図の修正:


既製品の寸法に合わせて設計図を変更し、六角形に形状を変更しました。


開閉機構の修正(最終版)



ボックス表面v2:



表面の修正(最終版):



リンク軸v2:


リンク軸の修正(最終版):



ハンドルv2:


ハンドルの修正(最終版):


- 薄くならないように二枚の円板を組み合わせて立体的な取っ手にしました。

ハンドルの支え部品:



仕切り層:
- 開閉機構や昇降構造の綿糸固定を保護するため、
上面と開閉機構の下に仕切り層を追加しました


側板:
板厚2.5mmに基づき設計しました(トップ部分のサイズ調整が必要)。


底面:



昇降部分:
- 内部の固定軸が五角形で外形が六角形なので、不規則な形状に設計しました。


カット作業


1. 必要部品を板材の大きさと数量に合わせてFusionで配置し、dxfファイルとして出力。



2. Illustratorでdxfファイルを開く
- 問題点:dxfファイルの単位をmmでインポートしないとサイズにずれが生じます。
- 失敗品(設計サイズの約1/3)

カット作業




組み立て

今回の組み立てに使用した道具:
- 強力接着剤

- テープ

- 板材クランプ(レーザー発射可能(噓だ))

- はさみとカッターナイフ

- ワイヤーストリッパー



ハンドルの組み立て


- 支え部品の幅が長すぎたため、ワイヤーストリッパーで調整。

- 両側を切り取る必要があります。

- 完成品の設置


ボックス部分の設置
- 完璧にフィットし、完璧に設置されました。

- 昇降もロープ操作で正常に動作
- 放出時

- 引き上げ時


開閉機構の設置

- 開閉がスムーズになるよう、穴と角を近づけて設計しましたが、強度が不足して破損しました。

- 強力接着剤で修復しましたが、支柱の高さが不足していたため、再接着が必要でした。

- 固定後、接着剤の固化により若干の干渉が生じましたが、開閉機構の動作には問題なし
(ただし、連結軸と上面の設置に影響)。
- 閉じた状態

- 開いた状態


リンク軸の設置

- 連結軸の寸法を支え板と上面の距離に考慮し忘れたため、
ロープで代用しようと試みましたが、正常に動作せず、連結軸を設置しました。



最終組み立て
- 寸法が合わなかったため、昇降部分は接続されず、上面は部分的に壁面と連結。
- 回転軸の余分な部分は、板材クランプとワイヤーストリッパーを使って短くにしました。


- 各部品をテープで固定し安定性を確保。



第4週の進捗


1. htmlの作成


-動画ファイルが大きいため、Honeycamを使用して動画をGIFファイルに変換してアップロードしました。